青猫文具箱

青猫の好きなもの、行った場所、考えた事の記録。

お腹も心も満たされるオススメの料理漫画・グルメ漫画まとめ。

たかぎなおこ先生の描く、ご飯系のエッセーが好きなんです。一人暮らしのご飯ものも、旅に出てのご飯ものも、とにかく好き。大好き。

愛しのローカルごはん旅

愛しのローカルごはん旅

 

ストレスが胃にきて食べられない時も、たかぎ先生の漫画見て食べた気になってます。という話を漫画友達にしたら「なにそれ精神的にドMってこと?なにが一体楽しいの?」と真顔で問われましたけど。でも好き。

 

そんなわけで長らく、ご飯系漫画といえばたかぎなおこ先生でした自分の場合。「孤高のグルメ」も「花のズボラ飯」も「信長のシェフ」も知ってるし読んだけどたかぎ先生は別格だ・・・!!

というわけで、随時手当たり次第に開拓中のご飯系漫画。料理する系とひたすら食べる系がありますがどっちも好き。古きも新しきも。

美味しそうだなー楽しいなー幸せだなーと思ったオススメの料理漫画・グルメ漫画をまとめていきます。どれも好きでランキング出来なかったのでリスト形式です。

 

高杉さん家のおべんとう(作者:柳原望)

思わず(*´ω`*) な顔になっちゃう、ふれあいお弁当コメディ。

高杉さん家のおべんとう 1 (コミックフラッパー)

高杉さん家のおべんとう 1 (コミックフラッパー)

  • 作者: 柳原望
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/09/01
  • メディア: Kindle版
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癒されるるるる。

オーバードクターな温巳さんと、彼に引き取られることになった従兄弟で12歳の美少女・久留里ちゃんが、毎日のお弁当をきっかけにちょっとずつ仲良くなるほのぼの家族コメディ。ほのぼの家族コメディ(大事なことなので二回言った。)

思いやりがあふれつつも不器用極まりない日々のふたり+αな交流にほわーんとなる。料理初心者気味なふたりが四苦八苦しながら「家族の味」を再現しようとする姿がすごく可愛いのです。
久留里ちゃんのため、徹夜で家族の味再現に挑んでだ上、どうにか間に合った朝に「それ、高杉家の味だから」とかしれっと言っちゃう温巳さんのハリボテっぷりにきゅんてきた!

一言で言うと、(*´ω`*) ←です。

 

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。(作者: 秀良子) 

絶対美味しい、旅ごはんde朝ごはん。

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 (ビッグコミックス)

おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 (ビッグコミックス)

 

びんぼう漫画家さんが自腹で挑む、 絶品朝ごはんをめぐる旅エッセイ。

ホテルモーニングも良いけど、ちょっと早起きして近くのカフェ飯とか、ベーカリーでパンを買って公園ブランチとか。それをあえて旅先でやるんです。パリとか京都とか名古屋とかハワイとかで。絶対おいしいに決まってる。

例えば京都の料亭で食べるお米味のおかゆ。もっちりとして程よい粒粒感、それだけでもお米本来の味わいが良いのに、一番だしにお醤油で味付けした葛あんを、とろっとかけて食べるんです。何それ絶対たべたい!

朝ごはんエッセイなのに旅心がついて、旅行サイトをのぞいちゃうファンタジー。

  

ワカコ酒 (作者: 新久千映)

酒呑みさんは絶対に読んではいけない。

ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)

ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)

 

もうこれ、酒呑みさんは絶対に読まない方が良い。たとえ夜中の2時3時でも、胃袋テロに屈して冷蔵庫を開けるか、さもなくばコンビニに酒と肴を買いに走ること請け合い。

一話につき、酒と肴が一種ずつ。ポテサラにウーロンハイとか、ビールに唐揚げとか、さざえの壷焼きに冷酒とか。それをただただ美味しそうに食べて呑むんです。女一人酒。モノローグ的に肴の旨味やこだわり、酒との組み合わせを淡々と語っていくワカコさんに、ダイエット中の私は殺意すら湧く。これが26パターンもあります。

こういうマンガって、料理のイラストが上手くないと食欲がそそられないと思うんですが、人物の手抜き感に反し、肴とお酒が無駄においしそうすぎるのもいけないと思う。そんな訳で、ダイエット中の誰かに、嫌がらせ的に紹介します。

 

いつかティファニーで朝食を(作者: マキヒロチ)

早朝のティファニー前でデニッシュをかじる女性のサングラスの奥、その表情を夢想する。 

いつかティファニーで朝食を 1巻

いつかティファニーで朝食を 1巻

 

早朝のティファニーのウインドー前、黒のワンピースの女性がデニッシュを頬張る...。オードリーヘップバーンが演じた、かの有名な映画「ティファニーに朝食を」の冒頭です。

あのモノクロで描かれた映画のシーンを思い出します。いろいろ悩みを抱えながらも、朝食をかっ込んで、「よし!」と自分を奮い立たせて仕事に向かってくヒロインの勇ましい姿が重なる。決して美しいだけじゃなくて、むっしゃむしゃ食べる姿ははしたなさもあるんですが、それがすごくリアルというか。

実際の美味しい朝食のお店を巡る「朝食女子」を、学生時代からの親友4人それぞれにスポットを当てる形で展開する、短編連作っぽいストーリー。朝営業のお店リストでもありので、近場のは実際行ってみちゃったり。

 

おとりよせ王子飯田好実(作家:高瀬志帆)

ハッ(*゚O゚)ノと気がついたらお取り寄せのサイトに吸い寄せられる罠。

おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)

おとりよせ王子飯田好実 1 (ゼノンコミックス)

 

なにこれ食べたい取り寄せたい!!

毎日残業、特に趣味友人なしのSE・飯田くんの唯一の趣味はお取り寄せ。全国からお取り寄せしたおいしいものを、めいいっぱい楽しげにウンチクかたって、しあわせそうに食べては呟く。
ちょっとした一手間アレンジもおいしそうでおなかがすくし、満腹になって普段の仏頂面を返上してしあわせそうな飯田くんに一緒になってしあわせ気分に浸れます。

そして気がつくと、通販でお取り寄せのページを見ているという。恐ろしい漫画だ...。

 

甘々と稲妻(作者:雨隠ギド)

みんなでたべれば、どれでもおいしい。

甘々と稲妻(1)

甘々と稲妻(1)

 

ひとり子育てに奮戦する教師、とその愛娘。と、その教え子で料理屋の女子高生。

なにこのふわふわの空気感!て言うぐらいに優しくてほわほわした雰囲気で、3人が頑張ってご飯を作る話。

恋愛的な糖度は(少なくとも1巻は)ほぼなし。まっすぐひたむきに、お米研いだり野菜切ったり必死になって唐揚げを揚げます。そう、3人とも料理初心者なんです。鍋でご飯が炊けた時の3人の感動が、微笑ましくて微笑ましくて「よかったねぇ、うちの梅干し持ってきーしゃい」みたいな気持ちになった。梅干しないけど。

色々上手くいかなくて俯く生真面目なパパと、そんなパパを立ち直らせる愛娘つむぎちゃんの純粋さだけでも心いっぱいなのに、同じく寂しがり屋でまっすぐな小鳩さんが加わって、すごく幸せな食卓です。

 

★★★

なんて美味しいご飯でお腹が満たされたら、ちょっと一杯バーでカクテルでもいかがですか?というわけで、バーに来る人々をバーテンダーが癒してくれる物語もあわせておすすめるー。

バーテンダー(作者: 城アラキ,長友健篩)

ありふれた「ジントニックお願いします」が特別な響きになる本です。

バーテンダー 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

バーテンダー 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

実はですね、カクテルの美味しさがわからなかった派です。名前から味のイメージ湧かないし、バーではオーダー人任せにしがちなんですが、往々にして薦められるカクテルって甘くて、正直「辛口日本酒持ってこーい!!」と。カクテル=オシャレ横文字が多いけど結局甘い、なイメージ。

でもこの本読んで、バーで出される一杯がちょっと特別になりました。上質な舌がある訳ではないので、今も美味しさの半分もわかってるか怪しいものの、その一杯ごとの物語を思い出してほんのり浸る。ありふれた「ジントニックお願いします」が特別な響きになる本です。

そんなわけで。バーを訪れるお客さんと、一杯のカクテルとの出逢いをバーテンダーさんが繋ぐ、優しく明るい短編連作です。ノンアルコールですがシンデレラのお話とか、滞りを溶かす感じが好きだなぁ。あとジントニックですかねー、やはり。

 

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