お祝いごとへのお返しでクッキーの詰め合わせをいただきました。赤い帽子のクッキー缶です。
包装紙を開けて、缶が出てきた瞬間「あっ」って思いました。この赤い帽子の少女の横顔に見覚えがあったからです。子供の頃母にねだって自分のものにして、折り紙を入れていた缶。細部は変わっているかもだけど、記憶のままのクラシカルなデザインです。クッキー缶って、中に詰まったクッキーがおいしいのはもちろん、後に残る缶も良いですよね、次の使い道を考えるのが楽しい。高いクッキー缶を自分で買えない子供の頃は尚更で、この缶をもらえたことがすごく嬉しかった記憶があります。
それにしてもこの赤い帽子、自分が子供の頃だから20年以上前あるってことで、それだけ続いているお菓子メーカーがあるの、なんか嬉しいなぁ。いやでも子供の頃に見かけてから20年間、思い出すことなく久しぶりに手にしたわけで、意外と低い遭遇確率かもです。
召し上がったすべての人々に素敵なしあわせが届きますように…。赤い帽子は、そんな想いをお菓子に込めて詰め合わせました。 おくちにしたときのときめきを大切に、味も形も様々な全12種類のお菓子を ひとつひとつ丁寧に、たっぷりの愛情を込めておつくりしています。
公式サイトの解説、「おくちにしたときのときめき」て素敵な表現ですよね。ひらがなを音読したい。赤い帽子のギフトシリーズは複数あって、私がお返しにいただいたのは「ブルー」の缶です。
1番好きだなーと思ったのが、1番右上のフロランタン・ウエハース。フロランタンだからずっしり重そうじゃないですか、でも下地はウエハースなので、手でつまむと軽いんですよ。その軽さになんとなく残念な気分になって、でもパクッと口にしたときのフロランタンとウエハースの口当たりが、言い古された言い回しになっちゃうけれど「絶妙なハーモニー」ってやつでいいな、と思いました。
赤い帽子のメインであろう「レッドハット」。バラ模様のサブレに、クリームを帽子の形に絞って焼き上げた可愛らしいクッキー。唇で圧をかけるとパキッと折れて、歯を立てるとサクっとほどける。うん、いかにもな「頂き物のおいしいクッキー」です。
仕切りのない缶の中、ぎゅぎゅっとクッキーが詰まってるのも楽しいけれど、丁寧に個包装されてるのもなんかいいなぁ。すぐ湿気ることがないので、計算されたその通りの食感で味わえる気がします。ひとつの缶の中で、さく、ぱき、ザク、と色んな歯触りがあるので飽きない。欲を言えばもう少し入っていたほうが嬉しいけれど、このおいしさに慣れて飽きちゃった方がなんとなく寂しいですしね。
肩肘張ってるわけでもなく、程よい感じのおいしいクッキーだったので、私も今度お祝いやお返しに使ってみようかな。